徳島新聞に掲載されました。

「ベンチャー企業のアクティス(松茂町)が、高性能のDNA採取キットを開発した。拭き取り部の材料に折れにくいポリプロピレンを採用し、先端にマイクロファイバーを装着した製品で、微量のDNA採取を可能にした。当初は食品工場の配管などの環境検査に必要な微生物採取への利用を見込んでいる。
拭き取り部の先端はDNAや微生物を採取しやすいように扁平に設計し、マイクロファイバーを装着。ポリプロピレンを材料にすることで300㌘の負荷をかけても折れない構造にした。キャップに取り付けた拭き取り部は容器で保存でき、異物混入を防げる。製造工程で製品に付着したDNAは化学洗浄で除去し、同様の他社製品との差別化を図った。
アクティスは7月、今回開発したキットの特許を申請。製造や販売は外部委託し、2017年1月の発売を目指す。
アクティスは4月設立。後藤仁社長は以前勤務していた企業でマイクロファイバーを使用した光ファイバーのクリーナーを開発し、その技術を採取キットに応用した。
後藤社長は「再生医療や、警察の鑑識など幅広い分野でのDNA採取に活用できる」と話している。」(三木研司)

徳島新聞